翌々日現場を見られることになり叔母と妹と中に入ることになった
消防と警察の鑑識の方は当日と翌日に一通り中を見ている
いつも気が向いたときにいきなり開けて
「いるー? 元気ー?」
と訪ねていた母の家のドア
のぞき穴から煙がたくさん出たのか煤けている
ドアを開けるのがとても怖かった
既に焦げたにおいは強く感じている
開けた
消火活動で濡れているのと、すすで黒くなっているところがたくさんあるが
思っていたより損傷はない様な気がした
(この時は全然冷静ではなかったみたいで、その後掃除や保険の手続きなどで何度か入った時に改めて見るとものすごく焦げてた)
ただ見慣れた部屋があるが、人の気配はなく昼なのに薄暗かった
こたつの周りのいつも座っているあたりだけ燃え方が酷かった
腕のあっただろう位置にベルトが解けた腕時計が落ちていた
拾って帰った
頭のあっただろう位置に髪の毛が少し落ちていた
拾って帰った